水素原子のシュレディンガー方程式と波動関数 それでは、時間に依存しないシュレディンガー方程式を使って水素原子のエネルギーや波動関数を実際に考えてみよう。ここでは1個の水素原子、すなわち原子核と電子でできていて、それぞれが […]
カテゴリー: 化学基礎
1.5 時間に依存しないシュレディンガー方程式
一般的な化学の入門書では、「時間に依存しないシュレディンガー方程式, 」、というものがシュレディンガー方程式(波動方程式)として提示されることが多い。これは先に出てきた「時間に依存するシュレディンガー方程式」(1.4.8 […]
1.4 量子力学の基本原則
高校物理で物体の動きを考えたときは、 力が加わっていないときどうなっているかを示すために慣性の法則があり、(第1法則) ニュートン運動方程式、F=maから物体に掛かる力と加速度の関係を出し、(第2法則) 物体間の力の掛か […]
1.3 2つの性質を併せ持つ式
ボーアの量子条件 物質波の考え方を使うと原子内の電子のエネルギーが飛び飛びの値となって、原子スペクトルが連続でないことを説明しやすくなる。物質波は波なので、ある波長を持つだけでなく、重ね合わせの性質*1複数の波が存在する […]
1.2 波と粒子の二重性
原子の内部構造や原子スペクトルを説明するにあたって当時の人たちは、光や物質は全て粒子としての性質を持つだけでなく、波としての性質も併せ持っているという考え方を導入することにした。光についてはそれまでも、波か粒子か長らく議 […]
1.1 分子・原子と量子論
古代から人間は様々な化学反応を生活に役立ててきたが、原子や分子といった概念が現在の形で定着したのはかなり最近のことだ。分子が仮説上の存在ではなく実在するものであることが確認されたのは20世紀初頭であるし、原子に内部構造と […]
0.1 化学基礎について
はじめに このページは千葉大学で工学部の1年生向けに行っている一般化学の講義、”化学基礎A”の野本担当分の講義内容/テキスト/資料と復習用補足説明をまとめたものです。 千葉大学の化学基礎/基礎化学 […]