価電子とオクテット則 複数の原子が集まり、化学結合を作って結びつくことで原子は分子になるが、化学結合の生成にも電子が関わっている。特に、原子を構成する各々の軌道に詰まっている電子のうち最も外側の軌道にある電子(最外殻電子 […]
投稿者: NOMOTO Tomonori
1.8 イオン化エネルギーと電子親和力
電子状態と原子スペクトル 1.1節において、水素ガスを詰めた放電管から出る水素原子スペクトルの波長は2つの整数を使って表されることを述べた。ここで出てきた2つの整数は水素原子の2つの主量子数に対応している。主量子数n1 […]
1.7 一般の原子の電子状態
ここまでは水素様原子、つまり正電荷がある原子核の周りを電子1個が存在する場合の波動関数の話をしてきたが、通常、水素以外の原子の内部には2個以上の電子が存在する。電子が2個以上あるということは当然、それを表すためのシュレデ […]
1.6 水素原子の波動関数と原子軌道
水素原子のシュレディンガー方程式と波動関数 それでは、時間に依存しないシュレディンガー方程式を使って水素原子のエネルギーや波動関数を実際に考えてみよう。ここでは1個の水素原子、すなわち原子核と電子でできていて、それぞれが […]
1.5 時間に依存しないシュレディンガー方程式
一般的な化学の入門書では、「時間に依存しないシュレディンガー方程式, 」、というものがシュレディンガー方程式(波動方程式)として提示されることが多い。これは先に出てきた「時間に依存するシュレディンガー方程式」(1.4.8 […]
1.4 量子力学の基本原則
高校物理で物体の動きを考えたときは、 力が加わっていないときどうなっているかを示すために慣性の法則があり、(第1法則) ニュートン運動方程式、F=maから物体に掛かる力と加速度の関係を出し、(第2法則) 物体間の力の掛か […]
1.3 2つの性質を併せ持つ式
ボーアの量子条件 物質波の考え方を使うと原子内の電子のエネルギーが飛び飛びの値となって、原子スペクトルが連続でないことを説明しやすくなる。物質波は波なので、ある波長を持つだけでなく、重ね合わせの性質*1複数の波が存在する […]
1.2 波と粒子の二重性
原子の内部構造や原子スペクトルを説明するにあたって当時の人たちは、光や物質は全て粒子としての性質を持つだけでなく、波としての性質も併せ持っているという考え方を導入することにした。光についてはそれまでも、波か粒子か長らく議 […]
1.1 分子・原子と量子論
古代から人間は様々な化学反応を生活に役立ててきたが、原子や分子といった概念が現在の形で定着したのはかなり最近のことだ。分子が仮説上の存在ではなく実在するものであることが確認されたのは20世紀初頭であるし、原子に内部構造と […]
0.1 化学基礎について
はじめに このページは千葉大学で工学部の1年生向けに行っている一般化学の講義、”化学基礎A”の野本担当分の講義内容/テキスト/資料と復習用補足説明をまとめたものです。 千葉大学の化学基礎/基礎化学 […]