3.3 混合気体と分圧の法則

3.3 混合気体と分圧の法則

空気は主に酸素と窒素を混合した気体である。このように種類の異なる気体を混ぜ合わせた時、容器内のそれぞれの気体の圧力がどのようになるか、法則性が見出されたのは19世紀初めのことで、1801年にイギリスのドルトンによって発見 […]

3.1 気体を特徴づける物理量

3.1 気体を特徴づける物理量

この講義の後半は熱力学の基礎を取り扱う。熱力学にはいる前に今一度、気体の振る舞いについて、理想気体の状態方程式の復習をしてから、実在気体など、高校で扱わない気体の話題に触れることにする。 気体を特徴づける物理量 気体の法 […]

2.7 より複雑な分子へ

2.7 より複雑な分子へ

ここまで見てきたように、化学結合は2個の原子の軌道が重なり合って生成した結合性の軌道に2個の電子が共有されることで生成される。しかし、原子の軌道の重なり合いは、必ずしも2個の原子とは限らない。特に、π結合はp軌道が並んで […]

2.6 多原子分子と混成軌道

2.6 多原子分子と混成軌道

アセチレン ここからは、より複雑な分子についての軌道を考えていく。 アセチレン(上図)は炭素原子はCC三重結合とCH単結合を持つが、炭素原子の原子軌道に下から順番に電子を詰めていくと、最外殻の2p軌道には2個の電子がある […]

2.5 2原子分子とHOMOとLUMO

2.5 2原子分子とHOMOとLUMO

より複雑な分子の場合も、水素分子イオンと同様、複数の原子の原子軌道を組み合わせた分子軌道を考えることになる。水素分子イオンと違って電子の数も複数あるので、原子軌道を組み合わせた分子軌道のエネルギーが低いものから順番に、組 […]

2.4 水素分子イオン

2.4 水素分子イオン

それでは実際に、分子のハミルトニアンと波動関数についての例を見ていくことにしよう。まずは最も単純な例として、電子が1個の水素分子イオンを考える。水素分子ではなくわざわざ水素分子”イオン”なのは、電子2個以上だと解けないシ […]

2.3 原子軌道から分子軌道へ

2.3 原子軌道から分子軌道へ

化学結合など、分子内の電子の状態を考える時は、分子内の電子についてのハミルトニアンを考えて、波動関数とエネルギーを考えていくことになる。このときの波動関数も、厳密に解けるわけではないので、何らかの近似を使って考えていく必 […]